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蒸し器には、せいろ・鍋タイプ・カゴ (トレー) タイプ・シリコンスチーマー・電気蒸し器 (スチームクッカー) の主に5つのタイプがあり、手入れのしやすさや使い勝手、向いている料理が異なります。
この記事では、5つのタイプの特徴を比較しながら、自分に合った蒸し器の選び方を紹介します。
蒸し器はタイプによって何が違う?
蒸し器は、素材や仕組みによって使い方やお手入れの手間が変わります。
料理によっては向き不向きもあるため、作りたい料理や使う頻度、キッチンの環境に合わせて選ぶことが大切です。
まずは5タイプの違いを、比較表で確認しましょう。
※価格は商品や時期によって大きく変わるため、表には載せていません。一般的にかご・トレータイプは安く、電気蒸し器 (スチームクッカー) やせいろは高くなる傾向があります 。
蒸し器5タイプの特徴
蒸籠 (せいろ)
竹や木材を編んで作られた、中華料理店や和菓子屋などでよく見る蒸し器です。
大きく中華せいろと和せいろがあり、汎用性が高いのは中華せいろ、茶碗蒸しなど高さのある料理には和せいろが向いているとされています。どちらも2〜3段重ねて使えます。
せいろは、鍋にのせて蒸すのが基本です。
蒸し板 (蒸し台) を使うと、せいろが焦げにくく、鍋のサイズが選びにくい点もカバーできます。
フタは細かく編まれており、蒸気が適度に逃げるため、食材に水滴が落ちにくい点も特徴です。
一方で、お手入れには気を配る必要があります。
一般的には、使用後は湯で湿らせた布でふき、陰干しでしっかり乾燥させます。
お手入れはせいろの素材によって異なるため、購入した商品の取扱説明書 (購入前なら事前に) で確認してください。
とくに洗剤の使用には注意が必要になります。
仕上がりの見た目がよく、蒸し料理を楽しみたい人に向いていますが、初心者にはお手入れが少し大変かもしれません。
むいている料理の例
蒸し野菜、餃子・しゅうまい、茶碗蒸し、蒸しパン、肉まん、プリンなど
鍋タイプ
ステンレスやアルマイトなどで作られた、家庭でよく使われるタイプです。
底面がすのこ状、または小さな穴があいており、湯を沸かした鍋やフライパンの上に置いて使います。
下の深鍋とセットで販売されていることも多く、鍋もあわせて買いたい人に向いています。
下の鍋が深いと湯をたっぷり沸かせるため、長時間蒸す料理にも使いやすくなります。
底が平らで、皿も置きやすい形が多いです。
手持ちの鍋やフライパンに合わせて使う場合は、サイズの確認が欠かせません。
サイズ合わせが面倒な場合は、伸縮できるカゴタイプも選択肢になります。
使用後は洗剤で洗い、水気をふき取ります。
洗ったあとそのまま乾かすと、水のミネラル分で白い斑点が付くことがあるため、水気はしっかりふき取りましょう。
なお、せいろと違って蒸気をしっかりこもらせる構造のため、料理によっては食材に水滴が落ちるのを防ぐ工夫(布巾をかけるなど)が必要です。
むいている料理の例
蒸し野菜、餃子・しゅうまい、茶碗蒸し、おこわ、蒸しパン、肉まん、プリン、肉や魚など
カゴ・トレータイプ
鍋やフライパンに入れて使う、シンプルなタイプです。
100円ショップでも扱いがあり、手軽に試せます。
伸縮式のものならサイズ調整がしやすく、そのまま食卓に出せるものもあります。
注意したいのは、鍋との相性と水の量です。
カゴやトレーの足が短いと、入れられる水が少なくなって空焚きになりやすく、沸騰した湯が食材に触れることもあります。
使用前に、鍋の大きさと水位を確認してください。
鍋タイプと比べて湯の量が少なくなりがちなので、長時間蒸す料理には向かない場合があります。
また、湯との距離が近い場合は、肉まんや蒸しパンなどを蒸すときに注意が必要です。
蒸し板を使うなど、やり方によっては長めの加熱がしやすくなるという声もあります。
向いている料理の例
蒸し野菜、餃子・しゅうまい、肉まん、蒸し鶏など
シリコンスチーマー
電子レンジ用の耐熱シリコンで作られた蒸し器です。
火加減を見る必要がなく、短時間で調理できるため、忙しい人に向いています。
調味料を加えて加熱し、そのまま食卓に出せるものもあります。
注意点は、容量と加熱ムラです。
電子レンジに入るサイズまでしか使えません。
また、電子レンジ調理では、食材の量や配置によって火の通りにムラが出ることがあり、私も他のタイプと比べるとムラが出やすいと感じたため、あまりおすすめしたくないと考えていました。
ただし、商品や使い方で差があり、途中で上下を入れ替えると、ムラを抑えやすくすることができます。
洗いやすい反面、食材のにおいや色が移りやすい点にも注意しましょう。
向いている料理の例
蒸し野菜、蒸し鶏、煮物、ジャム、蒸しパンなど
電気蒸し器
スチームクッカーとも呼ばれる調理家電です。
水を入れてスイッチを入れるだけで、火加減を見ずに調理できます。
コンビニの肉まんの保温器のようなイメージですが、家庭用はコンパクトでデザイン性の高いものも多いです。
タイマー機能があり、調理中にほかの家事ができる点が魅力です。
保温機能付きのものや、ゆでたまご用のトレイが付属するものもあり、容量も少量用から大容量までさまざまです。
注意点は、設置場所と収納、お手入れです。
家電のため鍋より場所を取り、パーツが多いぶんお手入れに手間がかかると感じる人が多いようです。
使い方や機能は製品ごとに異なるため、購入前に確認しましょう。
向いている料理の例
肉・魚・野菜・たまごなど幅広い料理 (ゆでたまごは専用トレイ付きの機種)
目的別・おすすめの蒸し器
どのタイプが合うかは、目的によって変わります。
- せいろの雰囲気や仕上がりを楽しみたい
→ せいろ。お手入れの手間は受け入れられるかも考えましょう。 - 手持ちの鍋を活用したい
→ 鍋タイプ(鍋に合うサイズを確認)、または伸縮式のカゴタイプ。 - 手軽に試してみたい
→ カゴ・トレータイプ。手持ちの鍋で使えるかを先に確認しましょう。 - 電子レンジで時短したい
→ シリコンスチーマー。使うレンジと容量を確認しましょう。 - 火加減を気にせず調理したい
→ 電気蒸し器。設置場所と収納スペースも確認しましょう。
蒸し器をいくつも揃えたくない人は、鍋もあわせて使えて、多くの料理に対応しやすい鍋タイプが選択肢のひとつです。
ただし、料理や使う頻度によって向き不向きは変わります。
まだ蒸し器を買うか迷っている場合は、蒸し器の代用方法で、家にある道具で試す方法を紹介しています。
IKEAの蒸し器が気になる方はIKEAの蒸し器、実際の使い心地は蒸し器初心者のレビューも参考にしてください。
蒸し器を選ぶときのチェックポイント
購入前に、次の4点を確認しましょう。
- 何人分を作るか:一度に蒸す量が多いなら、容量や段数のあるタイプが向いています。
- どんな料理を作りたいか:蒸し野菜が中心か、しゅうまいや肉まんなど高さのある料理も作るかで、必要なサイズが変わります。
- 手持ちの鍋や電子レンジに合うか:鍋のサイズ、電子レンジの庫内の大きさを事前に測っておくと失敗しにくくなります。
- お手入れと収納が負担にならないか:木製のせいろは乾燥が必要、電気蒸し器はパーツが多く場所を取ります。続けやすさも大切です。
まとめ
蒸し器は、せいろ・鍋タイプ・カゴ・トレータイプ・シリコンスチーマー・電気蒸し器の主に5つのタイプに分けられ、それぞれに特徴があります。
- 仕上がりや雰囲気を楽しむなら、せいろ
- 鍋を活用して多めに蒸すなら、鍋タイプ
- 手軽に試すなら、カゴ・トレータイプ
- 電子レンジで時短するなら、シリコンスチーマー
- 火加減を見ずに調理するなら、電気蒸し器
自分の使い方に合うタイプを選んで、蒸し料理を楽しみましょう。
蒸し料理そのものについて知りたい方は、蒸し料理とは?もご覧ください。


かご・トレータイプ