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蒸し料理とは、蒸気の熱で食材に火を通す調理法です。
食材をお湯に直接浸さないため、茹でる・煮るとは仕上がりや調理の特徴が異なります。
「蒸し料理はヘルシー」とよく言われますが、実際にはどんなメリットがあるのでしょうか。
また、蒸すとどんな食材がおいしく仕上がるのか、蒸し器がない場合でもできるのかなど、気になることもあるでしょう。
この記事では、蒸し料理とは何かという基本から、蒸すメリット・デメリット、「蒸す・茹でる・煮る」の違いまで、蒸し料理を始める前に知っておきたいことをわかりやすく紹介します。
蒸し料理とは?
蒸し料理とは、蒸気の熱で食材に火を通す調理法です。
蒸し器などで湯を沸かし、その蒸気で食材を加熱します。
食材が湯に直接触れないことが、茹でる・煮るとの大きな違いです。
蒸し料理に使える食材は幅広く、野菜や肉、魚介類はもちろん、餃子やシュウマイなどの点心、おこわや蒸しパンなどにも使われます。
蒸すと何がいいの?
蒸すことには、いくつかの特徴があります。
まず、油を使わずに加熱しやすいこと。
炒める・揚げるといった調理法とは違い、調理時に油を加えなくても食材に火を通せます。
また、食材が湯に直接触れないため、水に溶け出しやすい成分が茹で汁に流れ出るのを抑えやすいのも蒸すことの特徴です。
さらに、食材そのものの水分や風味を活かしやすく、素材の味を楽しみやすいという魅力もあります。
ただし、「蒸せば必ず栄養価が高くなる」という意味ではありません。
栄養素の種類や食材、加熱時間などによっても違いがあるため、蒸すことは栄養を逃しにくい調理方法のひとつと考えるとよいでしょう。
私が実際に蒸して感じたこと
私自身、野菜を蒸して調理することがあります。
ブロッコリーは、茹でるよりも蒸したほうが味が濃く感じられました。
ごぼうも、茹でるより蒸したほうが独特の臭みが少なく感じました。
もちろん、食材の状態や加熱時間などによって仕上がりは変わります。
ここで紹介した内容は、あくまで私自身が実際に調理して感じた違いです。
蒸し料理のメリット・デメリット
蒸し料理には便利なところがある一方、調理するときに知っておきたい注意点もあります。
蒸し料理のメリット
- 油を使わずに調理しやすい
- 蒸し料理は、食材を蒸気で加熱するため、油を加えなくても調理できます
- 食材の水分や風味を活かしやすい
- 食材を湯に直接浸さないため、食材そのものの水分や風味を活かしやすいのも特徴です
- 水溶性の成分が流れ出しにくい
- 茹でる場合は食材から水に溶け出した成分が茹で汁に移りますが、蒸す場合は食材が湯に直接触れません。そのため、水溶性の成分が湯に流れ出るのを抑えやすくなります
- 素材本来の味を楽しみやすい
- 油や濃い味付けを加えなくても、食材そのものの味や風味を楽しみやすいのも蒸し料理の魅力です
デメリット
- 食材によっては火が通るまで時間がかかる
- 食材の大きさや厚みによっては、蒸して火を通すまでに時間がかかることがあります
- 食材の大きさや置き方によって火の通りに差が出ることがある
- 食材を重ねたり、大きさがバラバラだったりすると、火の通り方に差が出ることがあります。
できるだけ大きさをそろえ、蒸気が当たりやすいように並べることが大切です - 蒸し器などの道具が必要になる場合がある
- 本格的に蒸し料理を作るなら蒸し器やせいろなどの道具が必要になります。
ただし、専用の蒸し器がなくても蒸し料理を作る方法はあります - 食材によって向き・不向きがある
- 基本的には幅広い食材を蒸せますが、食材によって仕上がりは異なります。
短時間で蒸すとおいしいものもあれば、蒸すことで食感が変わりやすいものもあります
また、蒸し料理は素材の味を楽しみやすい一方、味付けによっては物足りなく感じることもあります。
そんなときは、タレや調味料を変えるだけでも違った味わいを楽しめます。
蒸せる食材は?
蒸し料理に使える食材は、野菜だけではありません。
肉や魚介類、卵、大豆製品、米・もち米などの穀物、餃子やシュウマイなどの点心、蒸しパンやプリンなどのお菓子まで、幅広い食材を蒸すことができます。
食材によって適した加熱時間や切り方、蒸し方は異なります。
まずは身近な野菜などから試してみると、蒸すことでどのような仕上がりになるのかを楽しみやすいでしょう。
たとえば小松菜のような葉物野菜でも、茹でる場合と蒸す場合では、見た目や食感に違いが出ます。
食材ごとの詳しい蒸し方や、蒸すのに向いている・向いていない食材については、それぞれの記事で紹介していきます。
蒸し料理にはどんな蒸し器を使う?
蒸し料理には、鍋にセットして使う金属製の蒸し器や、竹製のせいろなど、さまざまな道具があります。
蒸し器によって大きさや使い勝手、収納のしやすさなどが異なるため、蒸す頻度や作りたい料理に合わせて選ぶことが大切です。
それぞれの蒸し器の特徴や違いについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
蒸し器がなくても蒸し料理はできる?
蒸し料理は、専用の蒸し器がなくても作ることができます。
フライパンや鍋を使った方法のほか、電子レンジを利用して蒸し調理をする方法もあります。
ただし、使う道具によって仕上がりや調理方法は異なります。
まずは手持ちの道具で試してみたい場合は、蒸し器の代用方法を知っておくと便利です。
「蒸す」「茹でる」「煮る」の違い
「蒸す」「茹でる」「煮る」は、どれも食材を加熱する調理法ですが、食材と水の関わり方や仕上がりには違いがあります。
| 蒸す | 茹でる | 煮る | |
|---|---|---|---|
| 加熱方法 | 蒸気で加熱する | 沸騰した湯で加熱する | 煮汁の中で加熱する |
| 食材と水の関係 | 食材が水に直接触れない | 食材が湯に浸かる | 食材が煮汁に浸かる |
| 味の特徴 | 素材の味を活かしやすい | あっさり仕上がりやすい | 煮汁の味が染み込みやすい |
| 食感 | 食材によっては形や食感を保ちやすい | やわらかくなりやすい | 煮込むほどやわらかくなる |
| 水溶性の成分 | 湯に直接触れないため流出しにくい | 湯に溶け出しやすい | 煮汁に溶け出す |
ただし、これはあくまで一般的な傾向です。
食材の種類や大きさ、切り方、加熱時間、火加減などによって、仕上がりは変わります。
たとえば、野菜をさっと火を通したいときは茹でる、素材の味や食感を活かしたいときは蒸す、肉や野菜に調味料の味を染み込ませたいときは煮るなど、作りたい料理に合わせて調理法を使い分けることができます。
「蒸すほうが必ず栄養が残る」「蒸すほうが必ず早く火が通る」といった単純な比較ではなく、それぞれの特徴を知ったうえで使い分けるのがおすすめです。
私自身、葉物野菜は茹でる場合と蒸す場合で、調理時間に大きな違いを感じないこともあります。
一方、じゃがいもなどを加熱するときは、蒸したほうが好みの食感に仕上がると感じることがあります。
実際の仕上がりは、食材の大きさや加熱方法によっても変わります。
まとめ
蒸し料理とは、食材を蒸気で加熱して火を通す調理法です。
食材を湯に直接浸さないため、素材の味や風味を活かしやすく、水溶性の成分が湯に流れ出るのを抑えやすいという特徴があります。
油を使わずに調理しやすいことや、野菜・肉・魚介類・点心・お菓子など幅広い食材に使えることも、蒸し料理の魅力です。
一方で、食材によっては火が通るまで時間がかかったり、蒸し器などの道具が必要になったりすることもあります。
蒸し料理は、専用の蒸し器がなくてもフライパンなどを使って作ることができます。
まずは身近な食材から試して、蒸すことで変わる味や食感を楽しんでみてください。
蒸し料理に興味を持ったら、蒸し器の選び方や代用方法、食材ごとの蒸し方などもチェックしてみると、さらに蒸し料理の幅が広がります。